アクティブシニアが前向きに選択する高齢者住宅は現在供給がほとんどない一方で、団塊世代も高齢者となり、需要は確実にあると判断し本物件を事業化。ターゲットは年齢70 歳台、夫婦入居：単身入居＝１: １の構成と想定した。
健常な高齢者に前向きにご転居いただくことを目的とし、暮らしを愉しみコミュニティを育む共用部を充実させている。一方でシニアの望む安心安全面の充実にも力点を置いており、24 時間常勤スタッフによる緊急対応、常勤看護師による健康管理サービス等を提供し、自由度の高い生活と安心面の確保を両立した住まいの提供を特徴としている。
「緑山」は歴史ある高級住宅街であったが、バス便のエリアであるため、通勤世帯向けのファミリーマンションは事業性が低い一方で、近隣には商業施設、スポーツクラブ、クリニックなどのシニア利便施設が整っており、さらに専用シャトルバス運行により利便性を高めることでアクティブシニアのニーズに応えている。

　歴史ある閑静な住宅街の一画の共同住宅エリアに相応しいファサードは北欧の長期滞在型スプリングホテルをイメージし創り込んだ。
地区計画による高さ制限、容積率上限があるが、現地敷地高低差を巧みに利用し地階に共用部をレイアウト。また地階と１階を吹き抜け空間とし地下に中庭を設置することで地下の閉塞感を払拭するだけでなく、採光・通風を保し心地よい空間を提供している。共用部には天然温泉大浴場、タニタ食堂のメニューを提供する居住者専用レトラン、カラオケ・シアタールーム、各種娯楽室、ヘアサロン等をご用意し充実した生活の提供を行っている。
また、全棟バリアフリー化、居室内の建具はオール引き戸、共用各所の手摺等ユニバーサルデザインの採用はもちろんのこと、緊急コールボタン、ライフセンサー等の見守りシステムを採用し、充実したライフサポートを実現した。
入居後も24 時間管理のフロントサービス、看護師常勤の健康相談室、介護サービス事業所や医療機関との提携などにより医療・介護・健康増進をサポート、安心で快適なシニアライフの実現を目指している。

高齢者住宅は共用部分やソフト面をご評価いただくため、竣工前の販売は低調となるのが一般的だが、当物件は竣工前に半数以上の契約とご評価をいただけた。坪単価255 万と高額ながら、「元気なうちから入れる終の棲家が欲しい」「見守りの安心は手に入れたいが、自由な生活がしたい」等といった、現居（殆どが一戸建て）や、既存高齢者住宅では手に入らないライフスタイルを求める顧客からご評価いただく結果となった。歴史ある高級住宅街ゆえ地元からの評価が高かったが、加えて世田谷区、横浜市といった中広域の高属性顧客からも多数ご購入いただいた。（契約者シェアは町田市22％、横浜市20％、世田谷区11％）また、ご入居後も提携スポーツクラブでの健康体力測定、シアタールームでの映画鑑賞会、健康管理室での予防接種などがいずれも満席、増回開催されるなど「安心、自由で自分らしい生活」のニーズに応えている。