デュフレ渋谷本町
(株)サジェスト
中高層分譲住宅部門 (小規模)PDFダウンロード
京王新線「幡ヶ谷」駅徒歩 10 分の都心に暮らす DINKS をメインターゲットにした全 20 邸のスタイルレジデンス。外観はコンクリート打放しのソリッドな建物と大開口のハイサッシのガラス面がうまく調和したリズム感あるファサードとなっている。敷地は用途地域が2つに分かれ、斜線規制も厳しい中、バルコニーを消防法上最小限必要なスペースと割り切るなど専有面積の増床を図るとともに、 13 戸に設けたコンサバトリーと大開口ハイサッシで容積消化の困難を払拭したことも評価された。
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事業コンセプト
アドレスは渋谷区、アクセスは新宿へ2駅4分と都心をフィールドにする本プロジェクトは、「LIFEBEAT」をコンセプトにアクティブなDINKSを主軸に想定した全20邸のスタイルレジデンスとして誕生。本事業は、マンション用地としては小規模でありながら二つの用途地域に分かれ、斜線制限も厳しく、東西に約2.0mの高低差があったため、用地取得前の段階で容積消化が課題となっていた。
当初1LDK中心のコンパクトプラン全25戸案で想定したが、用地取得後に測量等を終えボリューム検証した結果、有効な容積消化ができなかった。
そこで、バルコニーを消防法上最小限必要なスペースに割り切るなど専有面積の増床を図り、バルコニーを活用して生じたスペースには大開口ハイサッシュ「R’s」を採用したコンサバトリーエリアを設けた。
結果として、事業収益性の向上と同時に、心地良い暮らしの提案を行いつつファサードデザインやプロモーション上の主役にもなった。
商品企画
【デザイン】
コンクリート打放しのソリッドな建物に、大開口ハイサッシュ「R’s」のガラス面との調和が都会的なファサードをつくり出した。エントランスには耐候性鋼板と大判セラミックタイル、洗出し床の見切りには真鍮を使用するなどミニマルなスペースでマテリアルにこだわった。
【プランニング】
総戸数20戸中8タイプのプランバリエーション。「○LDK」だけではなく各々の特徴付けを明確にし、ライフスタイルから発想した住空間を提案。
【魅力的な窓際空間「コンサバトリー」】
全戸中約65%13戸に、プラスα空間「コンサバトリー」を設け、窓際スペースに特別な屋内テラスという空間を提案。足元までの全面ガラスに面した開放感と採光性に加えて、6種類から無償でセレクトできる床タイルを用意。
【自分コーデで彩る「カスタムオーダーシステム」】
壁面の珪藻土やタイル、収納サイズに至るまで、住まう方が自由にチョイスできるセレクトシステム。ミストサウナや電子コンベックなどの住宅設備も、本当に欲しいものを計50アイテムから選択可能。
事業成果
「容積率の効率的な消化」と「魅力的な商品創り」の両立を事業のキーとし、当初1LDK中心25戸の計画から3LDK中心20戸に切り替えるなど、土地取得時の想定合計専有面積から約150㎡(45坪)の増床。さらに、コンサバトリーの採用により約80㎡(24坪)の増床となり、結果として収支バランス向上と興味喚起できるプランニングの双方を実現できた。
また、「カスタムオーダーシステム」では、多様な趣向に対応し購買意欲を大きく喚起しつつ、事業主側からの押付けではない本当の顧客ニーズを引出し、応えることができたのではないか。
近年、土地価格、建築費の高騰から住宅価格は上昇しており、より納得性の高い商品づくりが重要となる中、引き続き当社独自の工夫と着眼点を持ち、各方面からご協力をいただきながら今後も事業に取り組んで行きたい。
物件概要
事業主名 | 株式会社サジェスト |
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現場住所 | 東京都渋谷区本町6-8-6 |
企画設計 | 株式会社クレオ一級建築士事務所 |
施工者名 | 株式会社大勝 |
工事竣工 | 平成30年2月13日 |
規模概要
敷地面積 | 430.58m² |
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延床面積 | 1,421.53m² |
住戸面積 | 41.42~85.31m² |
構造規模 | RC造地上5階建 |
住戸総数 | 20戸 |