mainvisual

渋谷区神山町老人ホーム事業

日神管財㈱

不動産関連事業部門

「渋谷」駅から徒歩12分、都内屈指の高級住宅街である松濤エリアにおける富裕層向けの有料老人ホーム事業。地下の容積率緩和を効果的に活用し、地下と1階の一部に食堂を始めとする共用部を集約、2~3階に居室を配置している。居室は20.4㎡と広くはないが、入口に「個」を象徴する構えを設け、「施設」ではなく「家」らしさを表現し、高齢者が活き活きと過ごせる工夫が随所にみられる。外観は 重厚なアクセントウォールと線の細いマリオンを組み合わせ、松濤の高級感と渋谷の先進性を表現している。

事業コンセプト

本物件は約950㎡の敷地に地上3階地下1階建、延床面積約2,000㎡、36室の有料老人ホームを計画した。地下と1階に共用部分を集約し、1階の一部と2~3階に居室を配している。松濤という都内でも屈指の高級住宅街エリアに位置し、第一種低層住居専用地域、高さの最高限度10mと規制も厳しいが、地下を有効的に使うことで限られた敷地のポテンシャルを最大限に引き出すことができた。
また、高級住宅街という立地での中で、弊社のグループ会社である多田建設株式会社と経験豊富な株式会社日建ハウジングシステムと上手く連携を取ることで大きな問題もなく竣工を迎えることができた。

商品企画

安全性・機能性を優先する老人ホームは、性質上、水平方向のつながりが強く、かつ閉鎖的な施設が多くなってしまう。本計画は基本的な性能は担保しつつ、地下の食堂からつながる吹抜けを中心に、風除室、面談室、エントランスホールがこれに面し、立体的で開放的な空間となるようデザインした。また、そのつながりが街並みの一つの要素となり、「ま
ち」と「ひと」、「ひと」と「ひと」とをつなげ、内外空間をひとつに融合するような空間構成とした。
デザインに関しては、角地において街のアドレスイメージを映し出す新たなシンボルを目指して、重厚かつ上品な存在感を醸し出すアクセントウォールや、バルコニー面にはリズミカルな線の細いマリオンをこれと対比的に配することで、松濤のもつ高級感、渋谷のもつ先進性という2つの異なる要素を表現した。さらに、各居室の入り口には「個」
を象徴する構えを設け、「施設」ではなく「家」らしさを表現し、高齢者が長く活き活きと過ごせる住まいの工夫を随所に凝らしている。

事業成果

弊社は分譲マンションやアパートといった住宅をメインに開発しているが、今後加速度的に進んでいく少子高齢化に目を向け新規事業として老人ホームを建築した。今回の神山町は初台プロジェクトに次いで2棟目の開発となる。
今回の運営も大阪本社の株式会社チャーム・ケア・コーポレーションに委託し一般的なホームとの差別化を図るため、富裕層向けのホームを計画した。
高級住宅街に共用部分にゆとりを持たせた建物にホテルライクなサービスを提供することによって、竣工前から入居申込みがあり高額な賃料設定にもかかわらず、一人で2部屋を借りていただける入居者も3組ある等、富裕層のニーズを上手く取り込めた。
また、高級住宅街に老人ホーム施設を設けることで、その地に住み続けたいという富裕層の本質的な思いも叶えることができた。

物件概要

事業主名 日神管財株式会社
現場住所 東京都渋谷区神山町19-15
企画設計 株式会社日建ハウジングシステム
施工者名 多田建設株式会社
工事竣工 令和元年5月30日

規模概要

敷地面積 958.01㎡
延床面積 1,954.53㎡
住戸面積 20.4㎡(全住戸)
構造規模 RC造地上3階地下1階建
住戸総数 36戸

戸建分譲住宅部門

中高層分譲住宅部門

不動産関連事業部門

企画・開発部門

リノベーション部門