ヴェレーナグラン山手
大和地所レジデンス㈱
中高層分譲住宅部門 (大規模)
異国情緒あふれる街並みが残る横浜・山手町に隣接する立地の魅力を活かした大規模マンションプロジェクト。高低差10mという難しい敷地形状だったが、棟構成や動線、外構等を計画配置し魅力的な価値ある物件に仕上げている。2棟構成のバランスや外観ファサード、傾斜地を活用した地下駐車場の設置や屋上緑化したルーフバルコニー、充実した共用施設など完成度が高い事業である。周辺相場よりも高い価格で全116戸を9か月で完売した事業成果も高評価となった。
画像ギャラリー
事業コンセプト
横浜・山手町は過去に外国人居留地として栄え、現在も異国情緒あふれる街並みが残るいわゆるブランドエリアとして全国でも名高く知れ渡っています。山手とは隣接となる千代崎町アドレスの当プロジェクトでは、山手の魅力と相乗するような建築計画が必要と考えました。シンボリックで荘厳な佇まいで魅了する外観や駅に最も近い位置にサブエントランスを設け、駅距離を縮め利便性を高めるなど、第一印象となる物件イメージをよりよくするための工夫を行なっています。さらに専有面積に応じたグレードで仕様設定を実施し、屋上緑化を施したルーフバルコニーや弊社オリジナルのオープンエアシリーズ、耐力壁を放棄したコーナーサッシで開放された妻側住戸等、バラエティーに富んだプランニングを行なうことで多段階の価格帯を構成することができ、多様な顧客層にコミットし訴求力を向上させることができました。その他、弊社の建築的な特徴と言えるマリオンやボーダーで「ヴェレーナ」らしさを表現し、今回新たに面状に凹凸があり、アクセントのある赤身の強いタイルで建物を印象付けるなど弊社として革新的なユーロクオリティを実現しています。
商品企画
当プロジェクトの敷地は南側と北側の道路でおよそ10mの高低差があり、敷地形状を活かした棟構成や動線、外構等を計画配置することで、地の利をもって大成したプロジェクトです。南棟は7階構成で、中住戸は下層階と上層階のプランを変えることで外観に変化をもたらし、意匠性を高めています。閉鎖的になりがちな1階部分はフロントパークより高い位置としたことで、広場の開放感と多種多様な植栽により優雅な空間を創出しています。北棟は南棟より一層高台にありその高低差を利用して地下に機械式駐車場や設備機械関連の設置スペースにすることで、居住者のためのコモンスペースを最大限に確保することができています。エントランスを抜けた正面のアクアパティオには彫刻家がデザインしたアートが鎮座し、ホテルのような非日常的な贅沢な空間が広がっています。また南側の敷地入り口からメインエントランスに向かうアプローチには、圧倒されるほど迫力と気品のある南棟妻面が建物の顔に相応しく構え、特別に選定した常緑樹と落葉樹を混在させてエントランス前や自由利用空地、パーティスクエア先のテラスなど場所に合わせた四季を楽しめる植栽計画を施すことで、当マンションに華を添えています。
事業成果
条件志向の強い方をターゲットに、まずは高額住戸を販売できるよう計画を立案。広告は「山手」を打ち出した展開としました。周辺との調和を図るヨーロッパ調やガラスを多用した外観、斜面地を活かした2棟構成に設置率約70%の地下駐車場、屋上緑化のルーフバルコニー、奥行き3mのウッド調デッキを配したバルコニー、1階専用庭にはカフェを模したリビングバイザーを採用するなど多様で見栄えのする住戸デザインは来場する動機に大きな影響を与え、当初計画を上回る集客を継続的に獲得することができました。また、高額住戸へ誘導するために75㎡、80㎡、90㎡超と専有面積ごとに高めた標準仕様を設定したことも功を奏し、目論んでいた高価格帯住戸から動く結果を導き、全116邸を契約開始後9か月、計画からは7か月前倒しでの完売は、事業としても高い評価を得ることができました。周辺の閑静な子育て教育環境などを求めて契約する子育て世代も多く、令和元年9月入居開始を迎え若い世代や子供が新たに入居し、一戸建を中心とした山手の周辺エリアに新たな活気をもたらしています。
物件概要
事業主名 | 大和地所レジデンス株式会社 |
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現場住所 | 神奈川県横浜市中区千代崎町2-71-7 |
企画設計 | 株式会社スタイレックス |
施工者名 | 株式会社大勝 |
工事竣工 | 令和元年8月30日 |
規模概要
敷地面積 | 5,369.20㎡ |
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住戸面積 | 70.38㎡~102.53㎡ |
延床面積 | 12,565.11㎡ |
構造規模 | RC造地上7階地下1階建 |
住戸総数 | 116戸 |