“870 万円からの家づくり”をコンセプトにした「はなまるハウス」は当社がラインナップしている注文住宅の１つで、“無理しない、でも妥協しない”をキーワードに魅力的な価格設定とクオリティの高さで幅広い所得層に提供できる規格型商品である。これまで誕生から700 棟を超える販売実績で全販売棟数の約25％を占める当社の主力商品の１つとなっている。
そのはなまるハウスに10kW 以上の発電容量を持つ太陽光発電システムを屋根に搭載。全量買取制度を利用し売電による大幅な収入で住宅ローンの負担を実質ゼロとし貯金まで可能としたのが、「はなまる発電所」である。はなまるハウスの魅力的な価格ゆえにその効果も大きく、月々の住宅ローン支払いより売電収入が上回ることも可能となる。これまで以上のさらなるマーケット拡大につなげることを狙いとしている。

ベースとなる「はなまるハウス」はファミリー層向けのプランを中心に狭小地向けの25 坪から最大35 坪まで100 を超えるプランバリエーションを展開。当社の大きな柱の一つである戸建分譲住宅の実績とスケールメリットを活かし低価格を実現。わかりやすい価格体系で小家族向けの平屋建てや5LDK などあらゆる顧客ニーズに対応できる商品構成とした。外観デザインはコンテンポラリーを中心にスタイリッシュなモダン系からプロバンス系まで多様にラインナップして顧客の嗜好性にも合わせられるようにしている。
はなまる発電所は全量買取の適用条件となる出力10kW 以上の太陽光発電パネルを屋根に搭載するため、スタンダード商品をベースに屋根を全面片流れに変更。
コストパフォーマンスに優れた総２階のプランだけに、専用プランを用意する必要はなく、ベースプランの屋根形状を変更する程度でスムーズな商品化を実現できた。

平成26年4月に発売を開始し、はなまるハウス全体の販売棟数に対しておよそ30％を占めるまでに至った。本体価格がリーズナブルであるため太陽光発電を導入しても月々のローン支払いより売電の収入が上回ることができる。実際にランニングコストを抑えるための設備導入に意欲的ながらも予算で断念するケースや月々の住宅ローンの支出を抑えたいユーザーに対しての訴求効果は非常に高く、結果として、成約率の向上にもつながった。
ベーシックモデルが低価格であるため非常にコストパフォーマンスの高い商品となり、他社で光熱費ゼロと謳っている商品に比較し、イニシャルコストも抑えられ需要拡大につながっている。
高所得者だけではなく幅広い顧客へ広めることで、再生可能エネルギー利用の普及を加速させることができ、社会的な評価は高いものとみられる。