デュオヒルズ草加神明
(株)フージャースコーポレーション
中高層分譲住宅部門 (中規模)
漆喰の「白」、瓦の「黒」を用いて日本家屋のわびさびを表現した外観や瓦調タイル、校倉調タイルを使用したアプローチ空間、また、「ぼんぼり」をイメージした庇の間接照明など、趣ある宿場町らしい街並みを建物デザインに取り込み、見事にまとめ上げている。エントランス計画にはガラスを多用し、内部にいながら外の日本庭園のような緑やしだれ桜の坪庭を一望できる。専有部は女性目線で商品企画され、充実した収納スペースが目を引くとともに、エコジョーズ、複層ガラスなど環境への配慮も行き届いている。
画像ギャラリー
事業コンセプト
草加は古くは宿場町であり、その趣のある街並みは現代になった今でも大事に残されています。本敷地はその中核を成す旧日光街道にそい、景観においても草加景観重点地区に位置付けられております。
本敷地は江戸時代から続く名家の邸宅跡になっており、本事業はその歴史・風土に重きを置きつつ、高齢化が進んだ旧市街に新しい子育て世代のファミリー層で呼び込むことで街の活性化をコンセプトといたしました。
商品企画
デザイン計画は、草加市の風土色である無彩色を主色とし、漆喰の「白」と瓦の「黒」で日本家屋のわび・さびを表現しています。アプローチ素材は「瓦調タイル」「校倉調タイル」を使い、1階の軒下には「ぼんぼり」をイメージした間接照明を施し、光を演出し宿場町らしい街並みを演出しています。エントランス空間は、外部からの雰囲気をそのまま中へ持ち込み、小紋柄の光壁と木調縦格子で構成し、その先に見えるしだれ桜の坪庭により、和の空間を演出しました。専有部は弊社埼玉エリア販売実績から導き出した専有面積約70㎡・3LDK を商品の主軸としたプランバリエーションとしました。
新しい商品開発として、外部廊下側の壁を玄関扉・サッシ・パネルのみで構成した「どちらもドア」システムを開発し(13階のみで採用)、ライフスタイルの変化にも対応できるプランの可変性を追求いたしました。その商品性から2014年度グッドデザイン賞も受賞させていただいております。
事業成果
本件は江戸時代から続く名家の邸宅跡であるというところから、地元の方からは土地の評価は非常に高かった。
しかし、伝統がある地域だけにマンション開発に対する反対のご意見もいただいておりましたので、地域住民との対話を積み重ね、ボリューム・ゾーニング・デザイン等の考えを出し合い、地域共生に努めました。
契約者はターゲットとしていた子育てファミリー層が約7割を占め、集客数も想定より多く、引渡し5か月前完売となり事業として成功いたしました。
物件概要
事業主名 | 株式会社フージャースコーポレーション |
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現場住所 | 埼玉県草加市神明1-52-1 |
企画設計 | 株式会社巽秀喜建築設計事務所 |
施工者名 | 埼玉建興株式会社 |
工事竣工 | 平成27年2月26日 |
規模概要
敷地面積 | 1,425.93m² |
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延床面積 | 6,393.89m² |
住戸面積 | 70.50~81.52m²(平均73.37m²) |
構造規模 | RC造地上13階建 |
住戸総数 | 75戸 |