神山会長が旭日重光章を受章
当協会会長の神山和郎氏(日神不動産(株)代表取締役)は、多年にわたり住宅不動産業に精励するとともに業界の健全な発展に寄与したことにより、平成28年秋の叙勲において旭日重光章を受章し、11月8日に皇居・松風の間で安倍内閣総理大臣から勲章と勲記を伝達され、その後、豊明殿において天皇陛下に拝謁した。
神山会長は、昭和50年に日神不動産(株)(当時は日医信販(株))を設立し、マンションを中心に消費者に良質な住宅と良好な住環境を提供しつつ、平成15年3月には同社を東証一部に上場するまでに育て上げたのを始め、設計施工、賃貸管理、リフォーム等住生活全般にわたる企業グループを形成し、企業人として社会に大きく貢献してきた。
一方で、早くから住宅不動産業界の健全な発展が住宅不動産事業者のみならず、消費者にとって利益となるとの信念に基づき業界活動に精励し、その真摯な姿勢は多くの尊敬を集めるとともに業界では近年稀な15年の長きにわたり協会長の職責を担い、業界においても重きをなしている。
神山会長の功績は大きくは二つある。一つは中堅団体の統合である。平成12年6月の(社)住宅産業開発協会(住産協)と(社)日本ハウスビルダー協会(ハウス協)の統合による(社)日本住宅建設産業協会(日住協)の設立に住産協の副会長として関わって以来、平成14年3月の日住協と(社)日本住宅宅地経営協会(日本宅協)との統合による新日住協の発足、そして平成25年4月の日住協と(一社)全国住宅建設産業協会連合会(住協連)との新設合併による(一社)全国住宅産業協会(全住協)の設立を日住協の理事長、住協連の会長として主導し、住産協、ハウス協、日本宅協、住協連という4つの中堅団体の大同団結を成し遂げ、今や全住協は全国1,600社を擁する協会として業界の内外に確固たる地位を占めるに至った。
二つ目は政策活動である。神山会長は住産協の政策委員長時代から今日まで深く政策活動に携わり、その識見をもって毎年の政策要望を始め、リーマンショック、消費増税、東日本大震災による景気の落ち込み等への対応に力を尽くした。最近では空き家対策、マンション建替促進策、無電柱化の推進などに取り組み、これらの課題については平成27年4月から平成28年3月まで臨時委員を務めた社会資本整備審議会住宅宅地分科会においても意見を開陳するなど我が国の住宅政策にも大きく寄与している。
昭和21年1月、栃木県生まれの70歳。
なお、主な協会歴は次のとおり。
昭和62年5月 住産協理事
平成 7年4月 同 理事・政策委員長
平成11年4月 同 副会長
平成12年6月 日住協設立 副理事長
平成13年5月 同 理事長代行副理事長
平成14年5月 同 理事長
平成14年5月 住協連副会長兼会長代行
平成15年4月 同 会長
平成25年4月 全住協設立 会長