中古M、成約件数0.8%増、成約価格3.7%上昇~東日本レインズ、2019年度の首都圏不動産流通市場
(公財)東日本不動産流通機構(通称:東日本レインズ)は首都圏[1都3県・6エリア=東京都(東京都区部、多摩地域)、埼玉県、千葉県、神奈川県(横浜・川崎市、神奈川県他地域)]における2019年度(2019年4月~2020年3月)の「不動産流通市場の動向」をまとめた。
【中古マンション概況】
成約件数は3万7912件(前年度比0.8%増)と、2年連続で前年度を上回っている。2018年度(3万7601件)を上回り、2年連続で過去最高を更新している。都県・地域別に見ると、東京都区部・多摩地域(及び東京都全体)が前年度を上回っている。成約物件の1m2当たり単価は首都圏平均で53.95万円(同3.8%上昇)で、7年連続の上昇。この7年で40.5%上昇している。都県・地域別に見ると、横浜・川崎市を除く各都県・地域で上昇している。成約物件価格は3478万円(同3.7%上昇)で、m2単価と同様に7年連続で上昇し、3400万円台となっている。都県・地域別に見ると、千葉県、横浜・川崎市を除く各都県・地域で上昇している。成約物件を価格帯別に見ると、5000万円以上の各価格帯で成約件数が2桁台の増加となっている。成約物件の平均専有面積は64.46m2(同0.1%縮小)。平均築年数は21.81年(前年度21.12年)と経年化が進んでいる。
新規登録件数は20万1966件(前年度比3.3%減)と6年ぶりに前年度を下回っているものの、過去最高だった前年度に続き、20万件台となっている。都県・地域別では全ての都県・地域で前年度を下回っている。新規登録物件の1m2当たり単価は57.53万円(同1.8%上昇)で、7年連続で上昇。都県・地域別に見ると、東京都区部(及び東京都全体)、千葉県、神奈川県他地域(横浜・川崎市以外)で前年度を上回っている。また価格は3301万円(同2.1%上昇)で、1m2当たり単価と同様に7年連続で上昇している。都県・地域別に見ると、埼玉県、横浜・川崎市(及び神奈川県全体)を除く都県・地域で前年度を上回っている。新規登録物件の平均専有面積は57.38m2(同0.4%拡大)。平均築年数は26.15年(前年度24.90年)となっている。
【中古戸建住宅概況】
成約件数は1万3080件(前年度比1.6%増)と、2年連続で前年度を上回っている。2016年度(1万3036件)を上回り、過去最高を更新している。都県・地域別に見ると、東京都区部(及び東京都全体)、埼玉県、横浜・川崎市で前年度を上回っている。成約物件価格は首都圏平均で3117万円(同0.2%増)で、2年ぶりに前年度を上回っている。都県・地域別に見ると、東京都区部、多摩地域(及び東京都全体)を除く各県・地域で前年度を上回っている。成約物件を価格帯別に見ると、2000万円未満、3000万円以上7000万円未満の価格帯の件数が増加し、同様に比率も拡大している。成約物件の平均土地面積は145.59m2(同0.05%拡大)、建物面積は104.73m2(同0.7%縮小)となっている。平均築年数は21.49年(前年度21.26年)となっている。
新規登録件数は7万3229件(前年度比6.5%増)と3年連続で前年度を上回っている。過去最高であった前年度(6万8768件)を上回り、初めて7万件台となっている。都県・地域別に見ても、全ての都県・地域で前年度を上回っている。新規登録物件価格は3781万円(同2.5%下落)し、4年ぶりに前年度を下回っている。新規登録物件の土地面積は172.05m2(同1.3%縮小)、建物面積は109.54m2(同0.4%縮小)で、共に縮小している。新規登録物件の平均築年数は22.93年(前年度22.32年)となっている。
【新築戸建住宅概況】
成約件数は5913件(前年度比7.8%増)と、2年連続で前年度を上回っている。2018年度(5486件)を上回り、2年連続で過去最高を更新している。都県・地域別に見ると、多摩地域(及び東京都全体)、横浜・川崎市を除いて各都県・地域で増加しており、東京都区部、埼玉・千葉両県の増加率が2桁増となっている。成約物件価格は首都圏平均で3503万円(同0.5%上昇)で、3年ぶりに前年度を上回り、3500万円台となっている。都県・地域別に見ると、千葉県、神奈川県他地域(及び神奈川県全体)を除く各都県・地域で上昇している。成約物件の土地面積は122.93m2(同0.5%拡大)、建物面積は98.74m2(同0.5%拡大)で、共に拡大している。
新規登録件数は8万9414件(前年度比1.1%増)で、4年連続で前年度を上回っている。2018年度(8万8432件)を上回り、2年連続で過去最高を更新している。都県・地域別に見ると、多摩地域、埼玉県を除く各都県・地域で前年度を上回っている。新規登録物件の価格は4056万円(同1.5%上昇)で、9年連続で上昇し、4000万円台となっている。新規登録物件の土地面積は112.28m2(同1.1%縮小)、建物面積は97.49m2(同0.3%拡大)となっている。
【土地(100~200m2)概況】
成約件数は5,692件(前年度比7.6%減)で、2年ぶりに前年度を下回っている。都県・地域別に見ても、全ての都県・地域で減少しており、横浜・川崎市、神奈川県他地域(及び神奈川県全体)の減少率が2桁減となっている。成約物件の1m2当たり単価は首都圏平均で19.68万円(同2.0%下落)で、3年ぶりに前年度を下回っている。都県・地域別に見ると、埼玉・千葉両県、神奈川県他地域を除く各都県・地域で下落している。成約物件価格は2847万円(同2.5%下落)で、5年ぶりに前年度を下回っている。
新規登録件数は5万9077件(前年度比12.9%増)と2桁増となり、2年連続で前年度を上回っている。都県・地域別に見ると、千葉県を除く各都県・地域で増加している。新規登録物件の1m2当たり単価は23.22万円(同0.6%上昇)で、5年連続で前年度を上回っている。新規登録物件価格は3260万円(同0.2%上昇)で、5年連続で前年度を上回っている。
〔URL〕http://www.reins.or.jp/pdf/trend/sf/sf_201904-202003.pdf
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